人間国宝 堅田喜三久さんの置き土産
昨年12月に亡くなられた歌舞伎長唄囃子の第一人者 堅田喜三久さん。
この方のお人柄も演奏も大好きだったので、とても残念に思っていたし、もっとこの方の演奏を聴いてみたいと思っていた。
先日、たまたまYouTubeで発見したのだが、なんと!昨年の5月にYouTubeに公式チャンネルを開設されており、そちらでは無観客公演がフルでアップされていた!!
所謂MCの部分で、ご自身のプロフィールを詳細に語っておられ、体調があまりよろしくないようなことも少しおっしゃっていたので、もしかするともう先が長くないと悟って、こうしてご自身の奏でていた音楽、日本の素晴らしい音楽を世界中の幅広い世代の人々に伝え残すべくYouTubeにアップされたのかも知れない。
この音楽は、宝物だ。まさに国宝だ。
こういう形で残していって下さったことに、感謝と尊敬の念で胸がいっぱいになる。
邦楽に興味の薄い方々にも、ぜひ聴いてみていただきたい。
僅かな人数での演奏ながら、オーケストラにも匹敵する表現力、情景描写、豊かなダイナミクス、複雑で緻密なリズムや心踊る熱気を楽しめる、日本人がもっと世界に誇るべき音楽だから。
喜三久(きさく)さんのお話もまた、大変興味深く面白い。
0コメント