はりおんさんのアルバム2枚

はりおんさんの音楽に出会ったのは、今はなきOKMusicという投稿サイト。

聴いてみようと思ったきっかけは、ちびたさんのレビューを目にしたからか(彼が絶賛しているものにハズレはないのでよく参考にしていた)、魅力的なジャケ絵とタイトルに惹きつけられたからか、今となっては記憶が定かでない。

ともあれ、聴いて一発で魅了されたことだけは確か。かなり鮮烈な個性を放ちながらもスッと入っていける心地よいリズム、グルーヴ感があり、メロディはありきたりではないが親しみやすく、言葉は誠実で、それを伝える歌唱もこの上なく誠実。スタイルから入ったとかジャンルどうこうとか、ましてやウケ狙いではないし”上手くカッコよく聴かせよう”という邪念みたいなものが微塵も感じられないところに大いに魅力を覚えた。

彼がアルバムを作られたら絶対聴きたいなーと思っていたところ、以前私もゲスト出演させていただいたネットラジオ番組「Wローのどんまい!ドンマイ!」で紹介されていて販売元へのリンクも貼ってあったので即注文。

「幻影幻燈会の夜」というアルバムと、「世界樹」というアルバム。タイトルだけでも魅力的だし、ジャケットも凄く素敵!はりおんさんはプロのイラストレーターさんでもあり、アートワーク最高!これがまた、紙ジャケ仕様というのが収められている音楽共々よく似合っている!LPレコードが一番良く似合う作風だもの。

どうです?この個性的かつ魅力的なジャケット!聴く前から世界観に引き込まれるでしょう?


アルバムとしてはまるでそれぞれ演劇を観るよう。

いずれもほぼ曲間なく綴られるカラフルな音と、歌詞というより詩といったほうがしっくりくる言葉の数々(彼が唄うと台詞ともとれる)は、見事な立体感をもって聴き手をはりおん劇場に誘ってくれる。目の前に色彩や光景が広がって、時にはいつか見たような風景が、時には未知なるシュールな光景が広がる。そして強い”生命感”が印象として残る。

音楽的には、基本的にはロックかなと思うけれど、我々世代には大概もれなく入ってくる(笑)いわゆる歌謡曲テイストも感じられ、ほんのりクラシックの色が感じられたりも。民族音楽っぽさもあるようにも思うし、一言でいうなら自分的にはこれはプログレ。※私がいうところのプログレは、かつてのジャンルとしてのプログレッシヴロック(様式美的なもの)とは異なる。特定のジャンルの枠に収まらない新鮮味のある音楽。

欲をいえば、終始つぶやくような囁くような感じで唄っている楽曲も入っていると良かったかなとか、アレンジや音使いがとても個性的かつ魅力的なのでインスト曲が混ざっていても面白かったかもと思ったりもするが、そういうのは、もしはりおんさんのお気が向かれたら次作以降のお楽しみということで。^^

ともあれ、これらのアルバムは再生すればその空間は劇場になる!この感覚は聴いてみていただきさえすればおわかりいただけると思うので、ぜひ多くの方々に耳でVR体験していただきたい。

こちらから購入出来ます。↓

Sigil Project(Sigil*WAJIN)official web site

こちらは宅録ミュージシャンSigil*WAJIN(わじん)及び不特定メンバーユニットSigil Project(シギルプロジェクトのwebサイトです。 シンセ、鍵盤ハーモニカ、ハルモニウムやボウドプサルテリーなど民族楽器を用いて、ノンジャンルにインスト、歌物を作っています。 ブログにはお気に入り機材のレビューを書くこともあります♪

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