ミュージシャンのYouTube動画
前から思っていることを書く。
「YouTubeに作品をアップするんだから音楽作品であっても動画はつけないといけないだろうなーと」思って、さして作りたいわけでもないし、自分自身が手をかけて音楽を作るのと同等のアイディアや工夫を持って同等の愛情を注いで動画作成出来るわけでもないのに、動画をつけてアップされる方が少なくないように思う。面倒臭いなーと思いつつね。
動画制作が上手い方に外注される方もおられるだろう。音楽とか自分自身のアーティストカラーに完璧に合っていて、どうしてもその人でなければダメ!!ってので依頼されているなら良いと思うが、その人は人気があるとか頼みやすいとか安いとかというだけの理由だけならどうかと思う。動画作家さんに失礼だ。
最近は安易なAI生成も目に付く。ボカロと同じで、出たての頃なら新鮮味があるけれど、猫も杓子も使い出したら面白くも何ともない。
音楽を作っている人間は、人にもよるだろうけれど自分ならではな表現=オリジナリティを意識して音源を作っていると思うし上級者は当然完成度にもこだわる。
映像を作っている人間や絵を描く人間も、やはりオリジナリティを持っているし、上級者は完成度にこだわる。
作った音楽に自分で映像をつける時、動画作家が観ても面白いと思える動画をつけられるだろうか?
ライブ映像なら、そのまんまで音楽も映像も対等のクオリティで熱気を持っているからいいね。
音楽への後付けで、音楽制作に注いだのと同じぐらいの熱意を持って動画を用意出来ないなら、静止画の方がまだマシだと思うのだ。
かくいう私は、こだわって映像を作る時もある一方で「これはこんなもんでいいやなー」と適当な動画を作ったりもするし、曲が壮大過ぎて動画は作れないと思ったら静止画にすることもある。
わかったことは、凝った動画をつけても適当な動画をつけても静止画でも、再生数には影響しない!
動画専門の人から観ても飛び抜けて素晴らしく話題になる動画でもない限りは。
メジャーな素晴らしい音楽はピントのボケた写真の静止画であってもタイトル文字だけであっても聴かれまくる。私自身、聴く時はじっくり目を閉じて聴いたりするので動画があっても意味がない。面白くて音楽と見事に一体化していたら興味津々に観るけど。適当に形にしたのがわかる動画が素敵な音楽に添えられていたりすると興醒めだ。そんな映像ならなくていい。
深い興味のないこと、自分にとって相応な時間なり手間なりお金なりかけていいと思えるほど重要でないものなら切り捨てた方が、本当に伝えたいものがストレートに伝わるように思う。
見事な料理にしなびたパセリが添えられていたら残念だ。
だからこそ、トータルプロデュースとして音楽にも映像にも同様に熱意を注いだり同様に楽しんで創作しておられるアーティストさんは尊敬する。
音楽も絵も全く対等な表現であることは忘れちゃいけないね。
ミュージシャンがMV動画の出来で人を呼ぶには、動画が絵描きなり写真家なり動画専門家の琴線に触れるレベルでなければ意味がないことも忘れちゃいけない。音楽だけで呼べるなら静止画でいい。
子供の頃、漫画家とか映画監督になりたかった自分はそう思う。
書きながら伝わるのか伝わらないのか全くわからなくなってきたな。
まとめるなら、頑張って曲作ったんなら、適当な動画つけるのはやめるか、動画にも同じだけ頑張るなり自分では無理なら理想通りに作ってくれる人を探し出して、その人が有名無名とかお金いくらかかるとか関係なく依頼してーとか、そこまでしても視聴数には大概は関係ないよって話です。本当にやりたくてたまらないことだけをやりましょうって話です。
そこにだけ意味あるから。
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