凄いアルバムだな
ちびたさんのNEWアルバム「なれたのかな」が届いた。
全トラック生楽器を自分で演奏して録音し、空間系エフェクターを使わずに仕上げた15曲。
録音時期が2021年3月から2025年6月までとのことで、そりゃそれだけかかるよねと思う。
公私ともども沢山の難があった時期だったこともわかっているし、それを差し引いても、このクオリティの音源をそれだけの数揃えるってのは偉業だ。
これはセルフプロデュース作品として最高峰といってもいいんじゃないかな。
聴けばわかる、作詞・作曲のみならず手元にある限られた楽器を駆使してダイナミックにも繊細にも聴かせる高いアレンジ力、演奏力、さらに録音やMIXの巧さ。
アルバムの構成や曲の繋げ方も実に上手い!
そこへあの唯一無二の個性を持った歌声だから、凄いとしか言いようがない。
出すモンダさんとポンポンさんの曲のカバーがそれぞれ1曲ずつ入っていて、それらのカバーセンスもまたとてもイイ!(オリジナル作者さんたちの曲と歌詞には、ちびたさんにはない味がしっかりあるので選曲が良いな。)
ちびたさんが書く歌詞は「わかるやつだけわかれ」って感じなので手を引いて記憶を辿らせてくれたりするような親切さはないし(一人で入るのが怖いような、こだわり親父がやっている飲食店の雰囲気)、根が暗いのでデート中だの食事中に聴くには全く不向きだけど(笑)、音楽的には非常に面白いのよね。先の飲食店の例えでいえば、やたら高級な珍味を揃えていたり材料の産地どうこうウリにしたりはしないものの、直感的にわかる素材の良さと適切で完璧な調理を華美ではないが趣のある器に隙のない盛り付けで出してくれて、いちいち味付けや食感が絶妙といった感。
自分で作詞作曲編曲して、演奏して歌って録って混ぜて、、、ってやっている人たちには、是非聴いていただきたい。
これは間違いなく一つの理想形だと思うから。
昨今のテクノロジーの数々に対する、勝利を確信した上での堂々たる挑戦状でもある。
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