アナホリフクロウを飼う
最近は、フクロウ人気で自分のようにフクロウを飼いたい人も増えてきたと思うので、このブログ内だけの話で書きます。
フクロウを飼いたい人のご参考になればと思って書くので、ご興味ない方はスルーなさってくださいな。^^
私は、ある時、凄く可愛い動作をするフクロウの短い動画を見て、その可愛さに一体なんという種のフクロウなのかと外見的特徴や動作から調べまくり、それがアナホリフクロウだと知りました。
それからは、アナホリフクロウの動画を飼われているもの野生問わず観まくり、彼らの特性についての記事を読みまくり、フクロウに関する書籍も買い、フクロウ全体への興味も増したので、フクロウを数多く展示して写真を撮らせたり触らせてくれるお店へも行きました。
お店に行くと、ネット情報ではいると書かれていたアナホリフクロウはいなくて、行ったのが夕方遅くだったので、昼行性のアナホリフクロウはもうバックヤードに行ってしまったかなと思い、後日、もっと早い時間帯に再度行きましたがやはりいませんでした。
お店の方に「アナホリフクロウはいないんですか?」と尋ねたら、残念そうな顔で「いないんですよ〜〜。」とのこと。え?ネットに出ていたあの子、どうしたん??!!
正直、嫌な想像が浮かびましたよ。
アナホリフクロウは、他のフクロウ達と違ってじっとしているのが苦手で地上を走り回る種です。人の手に触れやすい高さに繋がれて不特定多数に触られまくってって、、相当なストレスで耐えられるようには思えないので。
うーん、、。暴れるから展示をやめられたとかならいいけど、まさかお亡くなりになったりしていないよね???!
京都市動物園にいると知って、そちらも行ってきました。
高い位置の止まり木に止まっているだけで、ほぼ動きなし。^^;
あとは、最近、自分たちで作った巣で雛も生まれたというアナホリフクロウファミリーがいるという大阪のニフレルに観に行くしかないか〜〜と思ったが、入場料が結構高い、、、。
もう、そんなに好きで観たいなら、飼った方が早いじゃないかと思ったわけです。
フクロウカフェ的なところで拘束されているのを観るんじゃなくて、もっと彼らの好奇心の赴くままに動いている姿を観たいなら、そして販売用に野生のを捕まえるのでなく僅かでもブリーディングされているなら、もう少し自由にさせてやれる自分が飼ってもいいじゃないかと。
てなわけで、生体価格と準備あれこれで50万円近く吹っ飛びましたが、今、我が家にアナホリフクロウがいます。
怖がられるのはお互いに不幸なので、購入したお店によくよくお願いして、インプリント(人間に対する刷り込み)がしっかりしている子をお願いしました。
幸い、1日のうちで一番接する時間が長く世話をしている自分に対してはよく慣れてくれていて、目の前で(ホントに目の前。20センチぐらいでも。)羽繕いしたり寝たりします。
PCで作業している自分の腕の側に1時間ぐらいでも止まっていたりします。
子供達も可愛がっていて「やめなさい!」っていうぐらい触りたがりますが、威嚇してクチバシをカチカチ鳴らしている時以外は割と平気で触らせてくれます。子供達のいるところへ飛んでいって兄弟のようにちょこんと佇んだり羽繕いしている時もあります。
目を合わせる度に「ミミ!」と呼びかけるので、「ホオウ」と答えてくれたこともあります。
(まだ声変わり時期なので、ホオウはたまにしか出ない。ニワトリの中雛が、ピヨピヨの合間にコケッと鳴く時期があるのと同じ。)
まだ飼い始めて2週間ですが、好きなもの、苦手なもの、段々わかってきました。
フクロウの餌というと、一般的にマウス、ウズラ、ヒヨコ(いずれも冷凍を解凍して必要に応じてカットして湯煎で少し温めたりする。)とされていて、それらを単品で与える人もいるようだし、猛禽類用のサプリメントをプラスする人もいるようだし、頑張る人だとマウスとウズラとヒヨコをローテーションで与えたり、中には自分で飼育して生き餌を与える人もいるようです。
私は、昔、ウズラを可愛がって何年も飼っていたのですが、フクロウを飼うとなったからには躊躇せずウズラを捌いて与えています。さすがに頭や足が残っているのは辛いので、処理済みウズラを購入して、サプリメントを添加して与えます。
トリを切って残る鋭い骨は食道や胃を傷つけるのが怖いので極力取り除いています。羽根はどうせペリットで吐き出すのでそこそこ付けたまま与えます。
あと、アナホリフクロウのような小型のフクロウは自然界でよく昆虫を捕らえて食べているので、昆虫も食べさせています。
栄養価の高いコオロギを毎日15〜17匹ぐらい与えています。これは好きなようでパクパク食べます。
ウズラより好きみたい。でも、昆虫だけじゃカロリー的に全然足りないので、メインはウズラを与えています。
小柄(うちに来た時の体重が150g程度)ですが、まだ中雛だしもう少し大きくなって体重も増えてしかるべきだろうと、その時すぐに食べてくれない分は置き餌で食べさせて、大体、164g前後の体重を維持しております。でも、小さいな〜。標準の枠内には入っているけど。
もっと食べて太り過ぎではなく大きくなってくれるのかしらん?
猛禽類は大概オスよりメスの方が大柄なので、うちのはオスかな。フクロウの雄雌は、シロフクロウ以外はDNA鑑定しないと正確に雌雄の判断つきません。
午前中にフリータイムをもうけてやって好き勝手させているんですが、その時に嬉しそうに走りまわったり飛び回ったりしているなら、栄養は足りているのかと思います。
フンは十分過ぎるぐらい出しています。片っ端から吹いてまわるのが大変。
水は、飲む日と飲まない日がありますが、飲む時は結構しっかり飲んでいます。
ひもじくて鳴くとかいう餌鳴きらしきものは、この子に関しては聞いたことがありません。
体重をざっくり160gと考えて、1日にウズラを18gほどとコオロギを6〜8gぐらい食べています。それぐらいが、綺麗に平らげる範疇のようです。
昼行性ですが、昼間もよくうとうと寝ているし、夜もよく動いています。
海外の、野生のアナホリフクロウの観察動画を観ましたが、深夜早朝にも動きが見られたので、主な活動時間は昼間であっても、夜は全く寝ているというわけではないようです。
余談ですが、うちの家族の中で、唯一、私の夫だけはアナホリフクロウにえらく恐がられ、嫌われています。何もしていないのに、ルックスが怖いのか声が怖いのか。
夫が近づくと最初は威嚇しましたが、今では身を細めておののきつつじーーっと観察し、近づかれると飛んで逃げようとします。
夫は私と同じく鳥が大好きなのに、理不尽に嫌われていて可哀想。
生まれ故郷のベルギーにでも、夫によく似た怖い人がいたのかねえ?
そんなこんなでまとめ。
⚫︎アナホリフクロウは小型で昼行性で活動的なので繋ぎっぱなしはダメ。
他のフクロウでも同じでしょうが、適度に走らせたり飛ばせたりしないと可哀想。
⚫︎昆虫も好んで食べる。(一部情報ではコオロギ好きじゃない子もいるようだが。)
⚫︎フクロウ飼うのは安くない。w
⚫︎何をしたわけでなくても謎に嫌われる場合がある。逆に、初対面から割りと好かれる場合もある。性格的には、極めて猫っぽい。遊ぶおもちゃも猫が好きそうなモノ。
ついでに、砂浴びが好きな種のはずなのに、砂の上に置いてやっても砂浴びせず、床とか食器棚の上でエア砂浴びする。なんでやねん!!砂ってものをわかっていないみたい。
霧吹きで水かけてもらって喜ぶのは、他のフクロウと同じ。
以上
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