ちびたさんからいただいたアルバムレビュー

ちびたさん(https://mamotosato.wixsite.com/chibita-records)から、メッセでアルバム「ゆるっとね」のレビューをいただきましたので、こちらに掲載させていただきます。ちびたさん、有難うございます!


Sigil*WAJINさんの「ゆるっとね」を聴いている。

私がパーカッションでちょこっとお手伝いさせていただいた曲「カラカラ」でこのアルバムは始まる。「なぜこの曲で始まるのだろう」なんて考えながら聴き進める。

で、2曲目「憂鬱な人」さっきピーナッツをカラカラしてた人が家から出たくないって駄々こねてるみたいだ。

そしたら次の曲「初夏のランドリー」でいきなり元気いっぱいの声で洗濯物を干し始めちゃった。まあ、天気良い日に家から出ないなら洗濯くらいしたほうがいいよね。でも家から出たくないとか言ってるわりにはご機嫌なテンションで引きこもってるみたいだ。

んで次は・・・サ・・・サル?あれはサルだからまともに相手するのはやめとこうってことなのかな・・・もうオタク思考まっしぐらなドラマが展開されていく・・・これ以上真剣に聴いたら心が病んでしまうんじゃないだろうか・・・とか思っていたら、次の曲は外出してるぞ。

電車に乗ってるみたいだ。その次の曲で解明されるが乗ってるのは東京の電車。てっきり京都の家に閉じこもってると思ってたのに、いつの間にか都内で電車に乗ってるじゃないか。でもやっぱりこの主人公は電車に乗ってても全然やる気がない。ややこしい東京の路線に文句言い出しちゃってるし。イメージ的にはここでA面が終わりなのかな。6曲目の「月と田舎と山手線」で第1幕が終わりって印象。前半を例えて言うならちょっとした心の動きを描いた短編映画って感じかな。

そして後半は「星の降る夜も雨の夜も」で始まる。この曲から見えてくるイメージは前半とは異なる。今まで日中だったのが夜になったせいもあるのかな。

そしてインスト曲「京都市北区の散歩道」だ。さっきまで山手線乗ってたのに、いつのまに京都に帰ったんだ。お、大正琴だ。自分も使ってるのですぐわかる。こういう特殊な楽器で「お?同じだ」なんて感じるのはちょっとうれしくもあるね。夜になったけど次曲でまた太陽が出てる時間帯になるから、その間にインストをはさんだのかな。この変の時間設定に対する配慮もいいよね。

太陽が出てる時間帯って言っても、なんだかちょっと・・・これはラリって見上げてる太陽っていうか・・・そうそうシドバレットのアレだ。

で、突然訪れる衝撃「てっぺん白髪」まず、リズムに対して当てているこの「日本語」のハマり方が見事。そしてこんなおふざけみたいな曲なのに、なぜかこれまで感じていたものとは別種の「シンガーとしての凄み」みたいなものをこの曲から感じた。

そしてそして・・・・そして・・・こんなオチで終わらせてしまう大胆さ。

今回はあえて音楽的なことは控えて「歌詞世界」を中心に書いてみた。そうやって書き進んだのもこの感動のラストが来ることを知っていたからなのだ。この結末について私が語ってしまうと聴いた人の想像を邪魔してしまう気もするので、ここからは本作を聴いたあなたがご自由に想像してみてくださいな。

Sigil Project(Sigil*WAJIN)official web site

こちらは宅録ミュージシャンSigil*WAJIN(わじん)及び不特定メンバーユニットSigil Project(シギルプロジェクトのwebサイトです。 シンセ、鍵盤ハーモニカ、ハルモニウムやボウドプサルテリーなど民族楽器を用いて、ノンジャンルにインスト、歌物を作っています。 ブログにはお気に入り機材のレビューを書くこともあります♪

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