手抜き、、、ではなく

ここのところ私がYouTubeに公開している音源は、緻密に作曲とアレンジをし、苦心して打ち込みなり華麗な演奏や完璧なVocalを入れ、場合によっては数十トラックを使って作品を生み出しておられる方々すると”手抜き”音源としか思えないかもしれない。いや、思えるだろう。💦

まぁ確かに自分が演奏出来る以上の演奏を入れたり粋を凝らした楽曲展開を考えたり細やかにVocalトラックのピッチ補正をするなり数十回唄い直すまではしていないから、そういう意味では”手抜き”で正解。すみません。


「ふえるわさび」

これは主婦の日常におけるしょうもないリアルの一部を歌にしたいなと思って作ったもの。ある時ふと録りたくなってTULA MICでTVの相撲中継の音声を録っておいた音源があり(なんでそれを録りたくなるのか謎なのがWAJINである)、夕方にTVをつけるとデフォルトでNHKになっている我が家では相撲中継が流れるから、夕方の買い物に絡めてこの音源を使うことにした次第。

脳内イメージとしては、TVで相撲中継流している畳敷きの6畳ぐらいの部屋に数人集まったおバカな音楽好き仲間達が、思いつきで冷蔵庫に溜まっていくミニパックのわさびについて唄って楽しく盛り上がっているシュールなもの。

一人で唄ってピッチチェンジで数人役演じる。主人公(素)とアヤシイおやじと変にノリの良い「ヘイ!」って入れてるヤツと、終盤にはもっと変なのもいる。w

この作品は、しょうもない事を楽しめる人たちがその場のノリで唄って遊んでいるだけなので、きっちりコード付けしてまともに伴奏入れるよりあくまでも歌メインで補助的なベースを入れる程度で良いかなと思った。仮にキッチリとアレンジするとしたなら古典的なテクノが良いかなと思う。あるいはフルアコースティック。アコギが欲しい。(残念ながら自分はギター弾けない。)ピアノやオルガンは似合わないな。エレキギターでぶっ飛んだカッコいいソロが入るなんてことになったら、それはそれで凄く良いかも知れない♪

「中華」

APOGEEのHYPE MICというUSBマイクの試し録りで作った音源。

iPhoneに接続してGarageBand(通称ガレバン)というアプリを使って即興多重録音で作った作品なり。全くの思いつき即興なので手抜きもへったくれもなく、パーカッション録ってハルモニウム録って、「冷えてない冷やし中華って冷やし中華と呼べないやな」とふと思ったことを唄って乗せただけ。

さすがはAPOGEEの製品だけあって、どのパートもしっかり良い音で録ってくれました!

内蔵コンプの性能が素晴らしかったな〜。でも、三脚スタンドにセッティングするのが面倒臭くて、角度を変えようとすると倒れるし普通のマイクスタンドにセットすることも出来ないので早々に売ってしまいましたとさ。音は良かったですよ!本当に!!

自分にとっては、USBマイクの最高峰はTULA MICであります。

だって、面倒なセッティングしなくても自立するスタンド付いているし一般的なマイクスタンドにも取り付けられるし、カーディオイドでもオムニでも使えるし、ノイズリダクション付いているし、単体で録れるレコーダーでもあるし、USBでもアナログ接続でも使えてラベリアマイクとの併用録音も出来るとか、これ以上便利な物はないもんね。

話は逸れましたが、ただの試し撮り音源として自分で聴いて終わるにはちょっとだけ勿体無いなと思ったので公開しました。とりあえず、冷えてない冷やし中華はアカンと伝えたく。

次にSpring Boxさんからいただいた歌詞に曲をつけた「ふうりん泣いた」


私が先日公開した「音涼み」の音からインスパイアされて書いて下さった歌詞。嬉しい!!今のお盆時期にピッタリの故人を思う歌詞で、普遍的な内容でありながら父親が風鈴を買ってくるというところに昭和(あるいはそれ以前?)を感じたので、童謡のようなしごく日本的なメロディをつけた。

しかし、それだけだと面白くないので、純粋に日本的なマイナー調のメロディに対して敢えてFだのDだのGだのBだのといったメジャーコードを当てて雰囲気を変えたく、この歌の骨の部分だけ抜くなら蝉時雨と歌と風鈴の音だけで自分的には十分なところへコード感を加える為のシンセパッドとベースを加えた。

歌は荒っぽい。家人がいない隙の10分ぐらいで録ったから。1、2テイクで良いかなと思った。自分が表現したい感じってのは、それ以上の完成度を求めるとわざとらしさが出るだけと思った。

きっちり綺麗に唄うってより、ふと口をついて出てきたそのままの感じの方が、この歌詞にふさわしいと思ったから、歌に空間系エフェクターもかけずドライなままにした。試しにリバーブとかディレイをかけてみたけれど、そういう聴かせ方をする歌じゃないと思ったので。てか、下手くそな歌に綺麗なエフェクトかけても、、、、ねぇ。

ベースはアナログシンセで一から作った。手元に本物の風鈴がないので何が一番風鈴の音に近いだろうと考えてティンシャを使い、どれもなるべく生々しい音で伝えたいから各パートをバウンスしないでハードの真空管コンプに送って仕上げ。あと、鍵盤ハーモニカはあれこれ持っている中で、この曲には一番音が弱いもののハーモニカに近い音色と物悲しいニュアンスを表現してくれるクラヴィエッタを選んだ。

手抜きに聞こえるかも知れないし、それももっともなことなのだけど、私に限らず、どなたも作り手というのはどこかしらにこだわりを持って作品を作り出していると思う。

そのこだわりどころはわかりやすかったりわかりにくかったりするけれど、私は聴き手に徹するときはそこを探ることを楽しんでいたりもする。

Sigil Project(Sigil*WAJIN)official web site

こちらは宅録ミュージシャンSigil*WAJIN(わじん)及び不特定メンバーユニットSigil Project(シギルプロジェクトのwebサイトです。 シンセ、鍵盤ハーモニカ、ハルモニウムやボウドプサルテリーなど民族楽器を用いて、ノンジャンルにインスト、歌物を作っています。 ブログにはお気に入り機材のレビューを書くこともあります♪

0コメント

  • 1000 / 1000