自分で唄わないとわからない
一時期、自分の曲はプロシンガーさんや上手い方々に唄っていただいていました。
まだ自分の楽曲に変な自信を持っていた、浅はかな時代のことです。(今でもだよ!!)
ごくごく短期間ユニットとして活動していた女性シンガーさんに唄っていただいた音源が2つあり、どちらもNEXT MUSICというサイトでリコメンドをいただいたのでしたが、彼女が自分の歌唱が気に入らないとかでネット公開しないで欲しいと言われました。
自分としてはわざわざ上手い方にお願いして唄っていただいているぐらい結構気に入っている曲ですから、思い切ってオケにも少し手を加えて自分で唄ってみることにしました。
これがね、、、、難しいんですよ!!よく彼女あれだけ唄って下さったなあ!やっぱりめちゃ上手いんだ〜〜!!!って改めて感激したぐらい、難しい!作曲者の自分にもリズムだの間だの取りにくいし音程もアレだし、スカスカしたメロと歌詞で上手く聴かせにくい曲。
プログレチックな派手目のシンセリードに負けない感じで聴かせるの、難しい!!
彼女は、ハタからすれば十分な完成度で唄って下さったのだけど、納得いかなかったというのも、自分自身が唄ってみてよくわかりましたよ。
譜面通りに唱えてもいい歌声であっても上手く唄えた気がしないってのは、曲も歌詞もイマイチだからなんです。
で?これ、どうするべ??諦める?でも、悔しいなとモヤモヤしつつ一旦レコーディング終了し、時間を置いて元メロ気にせず気分で唄ってみたら「ああ、コレだ!!」と。
メロなんかほぼどうでも良かったのです。これはひたすら勢いで聴かせる曲だったんだとわかったのです。
頼まれたら、曲になるべく忠実になおかつ上手く唄わなければと思ってしまうのが、頼まれた方の心境と思います。でも、この曲はそんな端正に良く出来た曲じゃなかった。
つまるところ、何も気にせずぶっ壊しまくりで遠慮なく勢いだけで唄える作曲者である自分しか納得いくように唱えない曲だったのかも知れません。譜面なんかいらない、ない方がいい曲、、というか、譜面気にしないブロークンな人でないと唄ってつまらないだろうと自分で唄ってみてわかったのでした。
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