フクロウの飼い方も人それぞれ

フクロウは、ネット情報を見ると大概、繋留飼いがオススメとされているし、そうしている人も多いと思う。

小鳥を飼うような鳥カゴだと翼が大きい猛禽類はひっかけたりぶつけたりで翼を傷めるし、大きな鳥舎みたいなので飼うと人離れしてしまうと言われ、放し飼いは常に飼い主と一緒だと良いけれどそうでないなら飼い主を自分のテリトリーに入ってくる人間として敵対視する場合もあるとかどうとか。

うちは、ごく最初のうちは繋留していたけど、アナホリフクロウの活発さが好きで飼っているので自由に動く様子が見たいし、リーシュ(つなぎ紐)がファルコンブロック(止まり木みたいなもの)に絡まってほとんど動けなくなっていたり宙づり状態になったのを慌てて助けて以来、基本的に放し飼いにしている。

繋ぐ必要がある時に簡単に捕まえて繋げるようにリーシュだけは付けっぱなしにしていた時期もあったけど、今はそれも付けていない。好き勝手にしていたい時や気が立っている時に捕まえようとすると逃げるけど、そうでもない時だと大人しく繋がれるのがわかったので。

うちでは、料理で火を使うなど危ない時だけ繋ぐようにしている。

餌も、ピンセットで与える人が多いけれど、うちはたまに食べ始めだけそうしたり、昆虫を手渡しすることがあるぐらいで、餌入れの器に餌を盛って「ほら、ごはん!お食べ〜。」って目を見て声をかけて置いてやって終わり。食べだしたら側に座って「美味しい?たくさんお食べ。」など話しかける程度。真横でじっと見ていても気にせず美味しそうに食べてくれる。

そんな感じで飼っていて慣れてくれないなんてことは全くない。

手を出すと乗ってくるか指にじゃれついてくるし、私が何かしているとすぐ側に飛んで来て興味深そうにじーーっと見てくるし、書き物をしていると筆記具を掴みに来たり、PCで動画を観ていると一緒に観に来る。私が一人で食事していると、食卓に乗って至近距離で興味津々MAXで見ている。お箸もスプーンも不思議で面白くてたまらないようだ。フクロウの大きな目で凝視されながら(しかもにじり寄ってくるし)食事するのは多少緊張感があるけれど、可愛くてたまらないひとときでもある。料理しているとシンクの縁に止まって私のやることを見ているし、洗濯物を洗濯機から取り出すのを見るのも好きなようで、洗濯物を入れるカゴの周りをウロチョロして洗濯物をクチバシで引っ張ってみたりもする。

つまり、”こうやって飼わないと慣れない”なんてことはないと思う。

形式より大事なことに気をつけていたら、仲良くなれるんじゃないかな。

相手の言葉(鳴き声)を真似て挨拶するとか、呼ばれたらすぐ側に行って何を訴えているのか確認するとか、恐々寄ってきている時はじっとしていてやるとか、興味を示しているものがあれば危なくなければ好きにいじらせてやるとか。

放し飼いにするメリットというのもある。

自由にさせておいた方が、その個体が好む場所とか興味を持つ物がわかりやすいし、行動パターンも掴みやすい。行きたがる場所を行きやすく快適にしておいたり、好きそうなオモチャを用意してやれるので、楽しそうにしている様子を見ることが出来る。飼い主がそんな準備のあれこれをしている様子を相手は見ることが出来るわけだ。

フクロウに限らず、どんな生き物でも自分の行動を不必要に妨げず、嬉しいことをしてくれて、困っている時に助けてくれる相手を好むものだろう。ちょっとぐらいうるさく構われることもあってもね。

”飼い方”のテキスト的なものは参考程度にして、まずはその個体を尊重して向き合えばそれでいいと思う。相手の前で寝る(最大限の無防備状態を見せる)とか食事する(アナタを捕まえて食べたりしません表示)のも怖がらせない為に有効と思う。

飼い慣らすなんてことは考えずに、一緒に安全に楽しみながら暮らせたらいいわけだ。

人間の子供も全く同じと理屈ではわかっているのだが、どうしても必要以上にうるさく言ってしまうのは、人として生きるのは単に生き物として生きる以上に厄介なゆえか?



Sigil Project(Sigil*WAJIN)official web site

こちらは宅録ミュージシャンSigil*WAJIN(わじん)及び不特定メンバーユニットSigil Project(シギルプロジェクトのwebサイトです。 シンセ、鍵盤ハーモニカ、ハルモニウムやボウドプサルテリーなど民族楽器を用いて、ノンジャンルにインスト、歌物を作っています。 ブログにはお気に入り機材のレビューを書くこともあります♪

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