マスタリングで苦労する

「もっと音量だ!音圧だ!」の世の中の風潮のせいで、マスタリングには苦労します。

いわゆる”ブリックウォールリミッター”を使えば、簡単に市販音源レベルまで音を大きくする事は出来るけれども、アレを使って手軽にガツンと音量上げた音源というのはどうしても聴いていてそれとわかる独特な質感があるし(カサカサゴワゴワしていて音量は大きくても張り出してくるような音圧はさほどない。音に立体感がない。)、かけ過ぎてどのパートがどこで何をしているのか所在と行動がモヤがかかったようにわかりにくくなっているPA極悪ライブハウスで聴くみたいな音源も巷には多く出回っていますね。

とりわけ酷い音像の音源を拾って来て波形を見ると、大概、べったりと真っ黒な恐怖の海苔波形であります。^^;

自分も今回は「あ〜ヤレヤレ、やなこった。でも普通にコンプ使っていて、うっかりクリップしたりしたら困るし音量揃えるのも難しいし、仕方ないからヤツを使うか、、。」と、ブリックウォールリミッターを使っておるのですが、どうしても1種類だけかけてなんとかしようとすると、そのエフェクターのクセばかりが目立ってくるので、他のブリックウォールリミッターと併用したり(例えば一つのリミッターでスレッショルドを−6dbでかけるより、二つのリミッターで-3dbずつでかける方が音が歪みにくいし、個々のリミッターの音のクセも緩和される。)、コンプとブリックウォールを併用したり、、、曲によってどれがその曲の質感をなるべく損なわずに音を大きく出来るかという試行錯誤に数日費やしております。

もう、へとへとですわ〜〜〜。特にダイナミクスの大きい曲は本当に大変!!!終始そんなに音量変化のない曲は、そんな苦労しなくて良いし、アコースティックの1、2の楽器しか使っていないようなものだと、ほぼ手を加えなくても綺麗に音が抜けて音圧もしっかりあって超楽なんですが。

そこまで苦労したり音を潰したりしながら音量上げるなんて、本当に馬鹿馬鹿しい。

化学調味料の大量投入で、作る方も食べる方も味覚が麻痺してくる料理みたいですよ。

Sigil Project(Sigil*WAJIN)official web site

こちらは、Sigil*WAJIN及び Sigil*WAJINプロデュースによる不特定メンバーユニット Sigil Project(シギルプロジェクト)のwebサイトです。 シンセや鍵盤ハーモニカを用いて、ノンジャンルにインスト、歌モノを作っています。

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